林業に従事するために

 

ここまで、林業への就職というよりも、もっと具体的な作業について先にお話して来ました。それというのも、林業はこうした木の伐採という現場での仕事があってこその職場であり、事務的な感覚ではちょっと理解できない点があるからです。

 

林業でも一番現場的な、いわゆる「木こり」のような職業を考えているのなら、森林組合に行って募集の確認をしてみたらいいかと思います。

 

実際に「木こり」という職業名があるかはわかりませんが、林業関係に従事して、山野で生活するのであれば、森林管理の仕事をすることがイメージとしては近いと思います。

 

森林組合では特に若い人を募集しています。もちろん山で生活するには、多くの知識と経験が必要ですが、学業の成績が左右するような世界でもありません。林業技師などの関連資格もありますが、職業として目指すなら、仕事をしながらでも取っていけます。

 

林家の場合は、これは農業の農家と同じです。経営はけっして楽なものではなく、林家では自分が植えた木が収入になるまで育つには、早くても次の子供の世代になります。併せて狩猟をする人も多く、狩猟免許も必要です。

 

森林組合や林業会社に就職しようとする場合は、高校の林業科や大学の森林学科を卒業する人が多いようです。実際の現場で働く作業員なら、仕事をしながら、枝打ち、間伐などの作業を覚えていくことになるでしょう。

 

山林での生活ですから、自動車の免許は不可欠です。更に、林道や造林の計画書を作成するような場合では、日本森林技術協会の定める「林業技士」の資格が必要です。