林業作業士について

 

前項の「林業技士」はかなり敷居の高い資格だと思います。こうした専門の学校を出ていないヒトの場合には「林業技士」以外にも「林業作業士」という資格を取得してみてはどうでしょうか。

 

これは受けるのに特別な条件はありません。女性でも就職できますし、実際に女性林業作業士はたくさんいます。これは別名で「グリーンマイスター」とも呼ばれており、特に苗木の育成、材木の伐採、切り出し、整地などの作業に関する専門家の資格です。

 

各種の研修を受けて指導的な立場に立っているベテランを林業作業士にしている地域もあるようです。

 

研修の内容としては、林業の専門技術に関する指導法の習得、若手従事者の精神面サポートなどです。

 

実際の就職先については、主には各地の森林組合となり、他にも材木の有名産地での林業専門会社もあります。ポイントはやはり若い人が積極的に採用される傾向だということで、就職試験も面接だけという場合が多くなっています。つまり就職してからが本番というわけで、現場仕事では必須のチェーンソーやクレーンなどの操作をマスターしていかなければなりません。

 

資格としては、車両系建設機械の運転資格、機械集材装置の運転資格、はい作業主任者の資格(2メートル以上の高さへの積載作業)などが主で、建設現場でも使用できる資格を取る場合もあります。

 

こうして熟練していくと、現場作業以外の、自然学習会などでの講師も担当する可能性があります。林業に関心がある人は、まずは林業就業支援講習を受けてみるといいでしょう。

 

これは、厚生労働省の委託事業である林業就業支援事業として、全国森林組合連合会(林業労働力確保支援全国センター)が実施するものです。内容は、20日間程度の座学と実習で、更に個別の職業・生活相談も実施されます。