林業という仕事

 

普通の会社員のヒトからすれば、漁業や林業はちょっと特殊な仕事に見えるかもしれません。

 

林業とは、森林に入って、主に樹木を伐採することから木材を生産する産業のことで、第一次産業の一つです。(第一次産業は他には農業、漁業、鉱業があります)

 

定義としては(世界農林業センサスの定義)、林業事業体の中で1ヘクタール以上を所有している世帯を林家と呼ぶのですが、日本では、林家以外の林業事業体となる、会社、社寺、各種団体や組合、財産区、慣行共有、地方公共団体の組合、都道府県、特殊法人なども多く、林業事業体が必ず施業を行っているというわけではありません。

 

つまり、森林組合に作業を委託するなどしているわけで、従って、会社員でも実質的な林業を行う場合があるということです。

 

森林での生産物は木材以外にも、薪、木炭、竹、椎茸、漆など特用林産物も含まれていますし、森林資源の育成や、森林の公益的機能の保持も担っています。

 

このように森林の多面的な機能を活用するために、森林の整備等を行うのが林業に従事する人達ということになります。

 

総務省の国勢調査によると、 林業従事者数は長期的には減少傾向となっていて、高齢化も進んでおり、新しい担い手が求められています。

 

実はここ数年では、新卒で林業を志す人もやや増えてきているようですが、絶対的な人手はまだまだ足りません。人材を求めているのは、各地の森林組合、民間の林業事業体などで、新卒、Uターンを含めて、林業を目指す道は開けています。